団体貸出



「おとがするしんごうき」
村瀬継弥:作 オオノヨシヒロ:絵

さて、ある日の ことです。
ひとりの おばあさんが、そのしんごうきのある
おうだんほどうの ちかくに やってきました。
むこうがわへ わたろうと おもっているようです。

「あの人は、目が 見えないみたいだね」
カルガモの 子どもの 1わが いいました。

「白いつえを ついているね。きっと そうだね」
と、べつの子が いいました。