団体貸出



「見とってな!けんた!」
林やよい:作 たかいたかこ:絵

そのとき きゅうに
すぐ うしろで
「きゃはは」って こえがして
ぼくは、ふりむいた。

そこに

見たこともない
ふしぎな 子が おってん。
かおじゅう くち みたいにして
わらいながら

いまにも ぽきんと おれそうな
ほそいほそい てあしを つっぱりながら
しゃりんが ついた いすに すわっとった。