「ケン太のこと」 ひさき あゆみ:作 なかむら まさあき:絵
「とにかく、いやな子なんだ」 わたしは お母さんに ケン太のことを 話した。 「本当に そんなに いやな子なの? なにか、いいところは ないの?」 「そんなの、知らないよ」 「じゃあ、探してごらん。 だれだって ひとつは、いいところが あるものよ」 お母さんが 言った。 本当かな?